🌙 夜の森の住人たち

夜の森には、さまざまな動物たちが暮らしています。
不動産鑑定士や夜の森のライター、アイススタンドの店主に、郵便配達員──
それぞれが役割を持ち、静かな森のなかで、たしかに息づいています。
ここでは、そんな住人たちの “本来の姿” をご紹介します。
🦉 モーリー
フクロウの不動産鑑定士。
落ち着いた物腰と確かな目を持ち、森のあちこちで“価格に至る道すじ”をたどっている。
どこかの店主として見かけたことがある……という噂もあるが、本人は静かに笑うだけ。
🐱 ニャッタ
ヤマネコの実務修習生。
鑑定士をめざして森を歩く、素直でまっすぐな勉強家。
あのお店で見かけたと思ったら、次の瞬間には別のお店にいた!?──なんてことも。
🐿️ レコル
リスのライター。
小柄で身軽、そしてとってもすばしこい。
木の上からでも、狭い隙間からでも、ひょいっと現場にあらわれる。
森のあちこちを駆けまわりながら、
ふくふくのしっぽを揺らして木の上にのぼり、
今日も原稿用紙に、静かに森の一日をしたためている。
🦎 トッケー
森の郵便屋さん。
夜だけ活動している、小さなトカゲの郵便配達員。
肩にショルダーバッグをかけ、気配にまぎれて手紙を届けていく。
扉を開けずに出入りするのはお手のもの。
“トッケー便”と呼ばれるその配達物は、今日も静かに誰かのもとへと届いている。
🦝 偉井 一晩(えらい・ひとばん)
タヌキの社長。
夜にしか営業しない不動産鑑定会社「ミッドナイト不動産鑑定」を率いる、
ちょっとクセのある頼れる存在。
人間のような名刺を持ち歩いているが、よく見ると耳がふさふさ動いている。
🐧 ペンギン店主
星空アイススタンドの主。
夏の夜にだけ、森の広場にひっそりとお店を出す。
手さばきは見事で、アイスの上に星をちりばめるその技は“森の涼”と評される。
言葉少なめだが、しっかりと相手を見ている目をしている。
この他にも、夜の森にはさまざまな住人たちが暮らしています。
まだ紹介されていないだけで、あなたのすぐそばにも、
どこかで見かけたあの動物がいるかもしれません──。
