第七幕|三つの光が重なる場所
モーリー
三つの光で、この場所を照らしていく。
🐈 ニャッタ:
「ここまで見てきて思ったんだけど……」
「価値って、ひとつなのに、
捉え方はいろいろあるよね。」
🦉 モーリー:
「いいところに気づいたね。」
「人が価値を考えるときにはね——
ひとつのものを、
三つの方向から見ているんだ。」
🐈 ニャッタ:
「三つの方向……?」
🦉 モーリー:
「うん。
それをもう一度つくるとしたら、どれくらいかかるか。」
🐈 ニャッタ:
「……つくり直す?」
🦉 モーリー:
「それと似たものが、どのくらいで取引されているか。」
🐈 ニャッタ:
「……比べる?」
🦉 モーリー:
「それを使うと、どれくらいお金が生まれるか。」
🐈 ニャッタ:
「……貸す?」
(少し間)
🐈 ニャッタ:
「……見てるものが、少しずつ違うね。」
「でも……ひとつだけじゃダメなの?」
🦉 モーリー:
「ひとつの方向だけだとね——
見えにくいところが出てくるんだ。」
ニャッタは、足元の場所を見つめた。
三つの方向から、光が当たっている。
それぞれ、少しずつ照らし出されるものがちがう。
🦉 モーリー:
「いくつかの方向から見ていくと……」
🐈 ニャッタ:
「……重なってくる。」
「でも……どんな使い方を前提に照らすの?」
「それに……三つもあるのに、
別々のものを見てるわけじゃないんだよね?」
🦉 モーリー:
「うん。」
「別々の価値を見ているわけじゃない。」
少し間があいた。
🦉 モーリー:
「同じものを、
三つの方向から照らしているだけなんだ。」
🐈 ニャッタ:
「……光の向きが違うだけ。」
🦉 モーリー:
「そこが、次に見えてくることなんだ。」
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