第一幕|見えない市場
ここでは、価格が立ち上がるまでの「考える道すじ」をたどっていく。
会議室の問い:不動産の価格は、どう立ち上がる?
🦉 モーリー:
「実務は行ったり来たりする。
……でもね。
立ち上がる瞬間には、一本の筋が通っている。」
🐈 ニャッタ:
「“不動産の価格は市場で決まる”っていうけど、
その市場って、どこにあるの?」
🦉 モーリー:
「いいところに気づいたね。
市場は、場所じゃないんだ。」
🐈 ニャッタ:
「取引する場所、ってことじゃないの?」
🦉 モーリー:
「売りたい人と、買いたい人がいる。
その判断が、どこかで折り合うと、取引になる。
その積み重ねが市場なんだ。」
🐈 ニャッタ:
「じゃあ……見えているのは、取引だけ?」
🦉 モーリー:
「そう。
市場そのものは見えない。
見えるのは、取引としてあらわれた結果なんだ。」
🐈 ニャッタ:
「その後ろに、売りたい人と買いたい人の判断が重なっている……」
🦉 モーリー:
「うん。
価格をたどろうとするときは、
ひとつひとつの取引が、どういう条件で決まったのかを見ていくことになる。」
🐈 ニャッタ:
「条件って……たとえば、場所とか?」
🦉 モーリー:
「そう。
場所もそうだし、広さや使い方、
それをほしいと思った人が、どんな判断をしたのかも含めてね。」
🐈 ニャッタ:
「……でも、それってひとつだけ見てもわからないよね。」
🦉 モーリー:
「うん。
だから、いくつもの取引を見比べながら、
その背後にある流れを読んでいくことになる。」
🐈 ニャッタ:
「取引って、それぞれバラバラに決まってるんじゃなくて……
他の取引も見ながら決まってるんだ。」
🦉 モーリー:
「うん。」
🐈 ニャッタ:
「……市場って、場所じゃなくて、
判断の集まりなんだね。」
🦉 モーリー:
「そう。」

価格をたどろうとすると、
まずその舞台が見えてくる。
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