第六幕|市場参加者の視点

モーリー

市場参加者の視点で読む

🐈ニャッタ:
「じゃあ、誰の見方で価格を見るの?」

🦉モーリー:
「それは価格を出そうとする人の視点じゃないんだ。
市場参加者の視点を見ていくことになる。」

🐈ニャッタ:
「……価格は市場で決まっているってこと?」

🦉モーリー:
「そうだね。」
「ここまで見てきたのはね——
価格が偶然で決まっているわけじゃない、ということなんだ。」
「多くの人の判断の積み重ねの結果として、価格があらわれている。」

🐈ニャッタ:
「……じゃあ、その判断を読むってこと?」

🦉モーリー:
「そう。できるだけ、そのままの形でね。」

🐈ニャッタ:
「……どうやって読むの?」

🦉モーリー:

「たとえば、取引事例を見るときも——
その買い手が、何を重く見たのかを考える。」
「立地なのか。
不動産の個性なのか、
それとも、ほかの何かなのか。」
「事例を見比べていくと、
何の違いで価格差が生じているかが、少しずつ見えてくる。」

🐈ニャッタ:
「でもさ……
見比べるっていっても、
どんな不動産でも比べていいの?」

🦉モーリー:
「いいところに気づいたね。」
「同じように見ていいかどうかは、
誰がどう見るかで決まるんだ。」

🦉モーリー:
「たとえば——
住まいとして見られている場所と、
お店として見られている場所では、
見る視点が違うからね。」

🐈ニャッタ:
「……同じじゃないんだ。」

🦉モーリー:
「うん。」
「誰が、何に使うために不動産を探しているのか。
その視点がないと、見ているものが変わってしまうんだ。」

🐈ニャッタ:
「たしかに……
取引された価格だけじゃ、
その価格に決めた理由は見えないもんね。」

🦉モーリー:
「うん。」
「だから——そういう判断は、
ひとつずつ確かめながら見ていく。」
「同じように見ていいものかどうか、
その都度、考えながらね。」

🐈ニャッタ:

「……誰の目で見るかで、
何が大事に見えるかが変わるんだね。」

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