不動産調査|価格への手がかりを探す
🐈 ニャッタ:
「不動産調査って、何を調べるの?」
🦉 モーリー:
「市場参加者が価格を決める時に確かめることを、なぞっていくんだ。」
「道路や規制、境界や災害――」
「確かめることは、その不動産の可能性を読むために必要な事項なんだ。」
🦉 モーリー:
「ただ、その内容は固定的じゃない。」
「技術や制度、市場の意識によって、変わっていくんだよ。」
🐈 ニャッタ:
「じゃあ、“正しい答え”を探すというより、“何を手がかりに見ているか”を確かめていく感じなんだね。」
🦉 モーリー:
「そういうこと。」
「資料を集めるだけじゃなく、目の前の不動産と照らし合わせながら確かめていくことも必要なんだ。」
不動産調査の視点マップ
A|立地を見る
同じ家でも、場所が違うと価格って変わるんだよね。
うん。
どこにあるのかは、
その不動産が、誰に必要とされるかにもつながっていくんだ。
A01 アドレス
A02 交通
A03 周辺環境
B|道路を見る
道路って、“建物を建てられるか”を見るためのものなの?
それだけじゃないよ。
どんな道路に接しているかで、
建てられる建物の大きさや使い方も変わるんだ。
B01 接道条件
B02 道路の位置づけ
B03 道路の状態
B04 道路のつながり
C|規制を見る
地域によって、
建物の雰囲気が違うことってあるよね。
うん。
都市計画では、
その地域をどんな場所にしていくのかが定められているんだ。
そして、
その土地で何ができるのかも、
ルールによって決められている。
C01 土地利用の制限
C02 規模の制限
C03 形態の制限
C04 防災・安全の制限
D|権利を見る
現地をみたら、土地の一部を隣の人が通路にしてつかってるみたい。
うん。
資料だけでは見えてこない使われ方が、
現地で見つかることもあるんだ。
誰が、どんな形で使っているのか。
権利を見るときは、
そういう関係も確かめていく。
D01 所有
D02 利用
D03 運営
E|土地を見る
同じ広さでも、
土地の形によって、どう使えるかが変わるね。
うん。
土地の形状だけじゃなく、
地勢や道路との高低差みたいな、
土地そのものの条件によっても、
どう使うかは変わってくるんだ。
E01 土地利用状況
E02 規模・形状
E03 境界
E04 地勢
E05 見えない制約
F|建物を見る
建物って、
古いか新しいかだけが価格に影響するんじゃないんだね。
うん。
何に使われているのか。
その用途が、環境にふさわしいかも大切なんだ。
建物そのものだけじゃなく、
どう使われているかも見ていく。
F01 規模・構造
F02 用途
F03 遵法性
F04 性能・安全性
F05 設備
F06 建物環境
G|インフラを見る
水道や下水道って、
引き込めるかも大事なんだね。
うん。
使えると思っていたものでも、
その土地で使えるとは限らない。
どこまで整っているのかも、
確かめていくんだ。
G01 供給施設
G02 排水施設
G03 接続状況
H|災害リスクを見る
自然災害って、こわいよね。
いろんな災害があるから、
きちんと調べておかないと。
うん。
いまは、
自然災害につながる情報の重要性が増してきているんだ。
自然災害の履歴や、
どんなリスクが想定されているのかも見ていく。
H01 災害リスク情報の確認
H02 災害関連規制区域の確認
集めた事実は、そのままでは価格にならない。
それがどんな意味を持つのかは、第三景で見えてくる。
🐿️ レコル出版の本
『不動産調査を読む』
── 価格へ向かう手がかりを、どう確かめていくのか
このページで並べた「調査の視点」は、
不動産鑑定評価基準の価格形成要因を、
「調査」という形に読み直したものです。
一般的要因・地域要因・個別的要因。
本書では、
その三層を、
「何を手がかりとして確かめているのか」
という視点から、
ゆっくり読み直していきます。
🌲 実務の森へ戻る