森のひとコマ|夜桜ひとひら
モーリー
モーリーと不動産価格の森
森の小道を、レコルがふくふくのしっぽをゆらして、忙しくかけまわる。
その足元では、木漏れ日がちらちらと踊り、乾いた葉が小さくはねる。
ふと先をみると──
木陰から白くて小さな影が顔を出した。
くりくりとした黒い瞳。
細くしなやかな体。
レコルが一歩踏み出しかけた、そのとき。
モーリーの羽が、そっと前に広がる。
小さな影は、風のように消えていった。
夕暮れの小道に、ほんの少しだけ緊張が残る。
