森のひとコマ|森の梅しごと
モーリー
モーリーと不動産価格の森
夜の森は、空気がしんと冷えていた。
森の奥へつづく小道を歩き、
ふと立ち止まる。
やがて、
梅の木がいくつも並ぶ場所に出た。
白い花が、月の明かりを受けて、
静かに浮かびあがっている。
少し距離をとって見上げる。
風が通り、
花がかすかに揺れ、
梅の香りが、ふっと吹きぬけた。
木の根もとに腰をおろし、
包みから、おにぎりを取り出す。
ひとくち。
つづいて、
去年の梅酒を、そっと傾ける。
冷たい空気の中に、
やわらかな香りが、すこしだけ混ざっていった。
