森のひとコマ

森のひとコマ|キノコの鳴く夜

夜の森で、丸い鉄板の上に美味しそうに焼けたしいたけが並ぶアイキャッチ画像
モーリー

わさびの沢の奥深く、

モーリーは、平らな石の上に鉄板を置き、

しいたけを一つ、また一つと手際よく並べていく。

かさに残ったしずくが、ランタンの灯りできらりと光る。

火を入れると、

しいたけがゆっくりと息をはじめた。

ふつ…ふつ……

そして──

きゅっ。

もう一度、

きゅっ、きゅっ。

鉄板の上で、しいたけが小さく鳴いている。

醤油がひとしずく落ちて、

じゅ……と音がひろがる。

冬の森に、香ばしいきのこの香りが満ちていく。

しばらくして、

その音も、静かにほどけていった。

わさびの沢のほとり、モーリーとレコルが丸い鉄板の上で焼けるしいたけを見つめている挿絵
モーリー、こだわりの焼きしいたけ。
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