不動産調査

実務の森|収入印紙ってなに?

モーリー

登記所の窓口で使う「収入印紙」のはなし

今回は、モーリーとニャッタが、「夜の森法務局 千本木出張所」にやってきました。🦉🐾

登記事項証明書や公図(地図)・図面などを取得するときに必要な「手数料」──

この手数料は、現金ではなく「収入印紙」で支払うのがルールなんです。

🦉モーリー:「いつもはオンラインで取得してたけど、今日は窓口で手続きしてみようか。」

🐈ニャッタ:「収入印紙って、どこで買うの?どうやって使うの?そもそもなんで必要なの?」

🦉モーリー:「ふふ、順番に説明していこう。これも実務の基本だからね。」

この記事では、収入印紙の役割や使い方、購入できる場所まで、初めての人にもわかりやすくまとめていきます。

🔔 ご注意ください:

手数料は制度改正等により変更されることがあります。記事内の金額は【2025年〔令和7年〕4月1日改定 /2026年5月時点も継続中】の情報です。最新の状況は必ず法務省ホームページでご確認ください。

1.🦉 登記事項証明書をもらうときには「交付手数料」がかかる

登記所で登記事項証明書(登記簿謄本)や公図、建物図面などを取得する際には、「交付手数料」がかかります。

以下は、窓口で取得する場合の手数料(直近改定:2025年〔令和7年〕4月1日/2026年5月時点も継続中)です。

・登記事項証明書(登記簿謄本):600円

・公図、建物図面、地積測量図など:500円

※2025年4月1日の改定で値上げされたのは、主にオンライン請求の手数料です。窓口請求の金額(600円・500円)はその前から据え置きで、本記事執筆時点でも変更はありません。

この交付手数料は、収入印紙を購入のうえ交付請求書に貼付し、納付済みであることを示します。

収入印紙は、「支払済み」を証明する証票(しょうひょう)としての役割があります。

🦉モーリー:「証明書をもらうときは、収入印紙を『交付請求書』に貼って、手数料を支払ったことを証明するんだよ。」

🐈ニャッタ:「なるほど!収入印紙って、窓口でそのまま渡すんじゃなくて、交付請求書に貼るんだね。」

🦉モーリー:「うん。交付請求書に貼った状態で窓口に出すと、手数料を納めたことになるんだ。窓口では、請求内容と一緒に印紙もチェックして、証明書を発行してくれるよ。」

📌 ここで確認:🦉収入印紙とは?

収入印紙とは、「国に納めるお金(税金や手数料)」を支払った証拠として使われる“証票”です。

主な使いみちは次の3つ:

 ① 印紙税の納付 ……契約書や領収書など(※電子契約では不要)

 ② 登録免許税の納付 ……登記の申請(不動産登記、法人登記など)

 ③ 行政手数料の納付 ……登記事項証明書など、証明書の交付を受けるとき

🦉モーリー:「“収入印紙=印紙税のためのもの”って思われがちだけど、今回のような交付手数料にも使うんだ。

つまり、“収入印紙”はお金の“はらいかた”であって、払う相手や内容(税か手数料か)とは別なんだよ。」

🌙 夜の森メモ①「登記印紙」はなくなった?

🐈ニャッタ「登記印紙ってことばをきいたことあるけど、収入印紙とどう違うの?」

🦉モーリー「昔は、登記の手数料には《登記印紙》という専用の印紙が使われていたんだ。でも、2011年(平成23年)4月1日に廃止されて、今は《収入印紙》に一本化されたんだよ。」

※登記印紙の新規発行は停止されていますが、過去に発行された未使用の登記印紙は、引き続き登記手数料の納付に使用できます。

🌙 夜の森メモ②「収入証紙」との違いは?

都道府県に納める手数料には、かつて「収入証紙」という別の証票が使われていました(市町村は基本的に現金等で取り扱い)。ただし近年は廃止する自治体も増えていて、紙の証紙を使わない地域も多くなっています(例:東京都2010年廃止、広島県2022年廃止、岩手県2023年廃止 など)。

🦉モーリー「“収入証紙”っていうのもあるけど、登記所は国の機関。国の手続きは“収入印紙”、地方の手続きは“収入証紙”(または現金・キャッシュレス)って覚えるとスッキリだね!」

🐈ニャッタ:「名前が似ているからややこしいね。」

🦉モーリー:「そうだね。国のものは『印紙』(国の発行)、地方のものは『証紙』(自治体ごとの発行)として、区別されているんだ。収入印紙のデザインや種類は全国共通だけど、収入証紙は自治体ごとに違うんだよ。」

2.収入印紙はどこで買える?

登記事項証明書の交付手数料は、収入印紙を貼ることで納付できます。

では、その収入印紙はどこで手に入るのでしょうか?

🛒 主な購入場所

以下の場所で購入できます。とくに高額な印紙や、200円以外の額面が必要な場合は、郵便局や登記所での購入が最も確実です。

● 登記所内の印紙売りさばき所

※たいてい登記窓口の近くにあります。

※法務局の職員ではなく、外部の業者や関連団体が運営していることが多いです。

● 郵便局

※全国の郵便局で取り扱いがありますが、小規模な局では一部の額面しか置いていない場合もあります。

※大きな郵便局では、夜間や土日も営業している「ゆうゆう窓口」で購入できる場合があります(営業時間は局によって異なります)。

● コンビニ(原則として200円印紙のみ)

※店舗や在庫状況によっては取り扱いがない場合もあります。

● 一部の文具店・金券ショップなど

※印紙売りさばき所に指定され、消費税がかからない店舗もあります。

※扱う額面や在庫は店舗ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。

🦉モーリー:「収入印紙はね、郵便局や登記所の販売窓口で買えるんだよ」

🐈ニャッタ:「郵便局なら、けっこう近くにあるかも。ほかにも売ってるところはあるの?」

🦉モーリー:「うん、一部の文具店や金券ショップでも取り扱ってるところがあるよ。ただし──」

🔍 取り扱いは店舗によって異なる

🦉モーリー:「どんな金額の印紙が置いてあるかは、お店によって違うから、確認してから行くと安心だよ」

収入印紙は 1円〜10万円 までの全31種類あり、必要な金額になるように複数の額面を組み合わせて使うことができます。

📌 例:登記事項証明書1通(600円)の場合

・500円 + 100円

・200円 × 3枚

など、合計600円になるように貼り付けます。

🛍 購入時は「○○円分の収入印紙がほしい」と伝えれば、必要な組み合わせで出してくれることが多いです。

🐈ニャッタ:「なるほど〜。お店によっては、ほしい金額の印紙がないこともあるんだね」

🦉モーリー:「そうだね。どんな額面を扱ってるかは、あらかじめ確認しておくと安心だよ」

🧾 購入時の消費税について

・印紙売りさばき所・郵便局などでの購入:→ 非課税(消費税はかかりません)

・金券ショップでの購入:→ 額面より1〜2%安く売られていることもありますが、販売価格に対して消費税がかかります。

🦉モーリー:「安く買えても、消費税が加わると結局お得じゃない場合もあるんだ。気をつけてね」

💴 支払い方法は?

・郵便局や印紙売りさばき所での収入印紙の購入は、基本的に現金払いです。

・クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済は、原則として使えません(コンビニで電子マネーが使える場合もありますが、店舗や在庫によります)。

🦉モーリー:「収入印紙は、税金や手数料を納めるための“証票”として使われていて、購入は現金が基本なんだ。」

3.収入印紙の使い方(交付請求の手順)

1. 請求書を記入する

登記所の窓口に用紙があります。法務局のホームページから交付請求書のPDFをダウンロードして記載し、持参してもOK。不動産登記用と商業・法人登記用など、目的別に様式があります。

2. 収入印紙を、「収入印紙欄」に貼る

500円+100円など複数枚でも可。

3. 窓口に提出する。

🦉モーリー:「契約書と違って、請求者は印紙に消印(俗に『割印』とも呼ばれるよ)を押す必要はないんだ。ただ貼って提出すればOK。窓口の職員さんが処理してくれるんだよ。契約書などの『印紙税』を納める場合は再利用防止のために消印が必須だけど、登記事項証明書の交付手数料では、職員側で消印してくれるから、請求者は押さなくて大丈夫なんだね。」

4.💻 オンライン取得なら収入印紙は不要!

🦉モーリー:「登記事項証明書などは、オンラインでも取得できるんだよ。今回は“収入印紙”のしくみを学ぶために登記所に来たけど、普段はオンラインの方が便利かもね。オンラインなら、収入印紙はいらないんだ。」

🐈ニャッタ:「えっ、印紙がいらないの!?…しかも安いの?」

📡 オンラインでの取得方法は2つ

オンラインで登記事項証明書などを取得するには、大きく2つのサービスがあります。

【登記情報提供サービス】

・証明力:なし(登記の内容確認専用)

・受け取り方:即時ダウンロード(PDF)

・手数料(登記記録の全部の情報):331円(窓口より約4〜5割安い)

【登記・供託オンライン申請システム(登記ねっと)】

・証明力:あり(証明書として提出可能)

・受け取り方:窓口または郵送で受け取り(紙)

・手数料(登記事項証明書):490〜520円(窓口より安い)

💡 オンライン請求では、収入印紙は不要!

登記事項証明書などをオンラインで請求する場合は、収入印紙は不要で、クレジットカードや口座振替などにより支払いができます(利用者やサービスによって支払い方法は、異なります)。

🌲 どちらを使えばいい?

【鑑定評価などで登記内容を確認したいとき】

・おすすめサービス:登記情報提供サービス

・特徴:安い・早い・証明力はないが実務には十分

【証明書として役所や金融機関に提出したいとき】

・おすすめサービス:登記・供託オンライン申請システム(登記ねっと)

・特徴:登記所と同等の証明力。紙で受け取れるが印紙不要

🔍 まとめ:「収入印紙」が必要なのはどんなとき?

【登記所の窓口で取得する場合】

・収入印紙:必要(請求者は消印/割印 不要)

・支払い方法:収入印紙を貼付

・手数料の目安:登記事項証明書600円、公図500円など

【オンラインで取得する場合】

・収入印紙:不要

・支払い方法:クレジットカードや口座振替など

・手数料の目安:331円〜520円程度(窓口より安い)

🦉モーリー:「『紙で・窓口で』取るときにだけ収入印紙が必要なんだって覚えておくと、スッキリするよ!」

📚 参照(一次資料)

・法務省「登記手数料について」(令和7年4月1日~)

・法務局「平成23年4月1日からの登記印紙の取扱いについて」       

・登記情報提供サービス(公式)

・法務省「登記情報提供サービスの利用料金等一覧」

・法務局「登記事項証明書等の請求にはオンラインでの手続が便利です」

・国税庁 No.7140 印紙税額の一覧表

・日本郵便「郵便窓口におけるキャッシュレス決済」

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